わたしの行きつけのお店は野菜の直売所だ。
この辺は東京と思えないほど緑が豊かで畑もある。
昔、地主だった方が土地の一部を使って野菜を作りその場で売っているスタイルが多い。
いつも「今日は天気がいいね☀️」とか「雪が降ってほうれん草に影響が出てさー」とかちょっと話をしながら野菜を買うのが好きだ。
売っているのは野菜を作っている農家のおじさんやおばあちゃんだ。みんなとても元気そうで私もそんなおばあちゃんになりたい。
夫に私もビニールハウスが欲しいと言ったらわかったと言って笑っていた。北海道に広い土地があるよと言われたが、北海道でなく東京でやりたいのだ。北海道だと雪で誰も買いに来てくれないし、半年以上お休みにもなる。
私の理想の野菜の直売所が実はすぐ近くにある。
ここはちょうど良さそうな広さの畑とビニールハウスがある。今、目の前の桜も満開で眺めも最高にいい。
ここでおじいさんが、いつもちょっと困ったような顔の柴犬をお供に野菜を作っている。
私の夢は猫の手も借りたい時に手を貸してくれないネコとフレンチブルちゃんをお供にのんびりひなたぼっこでもしながら野菜を作ることだ。雨の日や夏の日差しが強い日にはビニールハウスの中でごそごそする。
今、私が作っているのは小さな農園だ。小さ!
季節関係なく植えた種は芽を出しすくすくと育ち、食べても食べても葉っぱが出てくる。
土はずっと土太郎を使っている。
さらさらと手ざわりの優しい土でとても気に入っている。
あとはわたしがお水をあげるのと太陽の光だけだ。
みんなとても元気に育つ。
去年の冬(一昨年になるのかな)、初めてバジルの種をとても適当に蒔いたら大量に芽が出て、真冬にバジルがたくさん育った。
あまりの多さにお友達にわけてあげたらとても喜んでくれた。
大きな野菜を植えているわけではないので季節とか植える時期とかあまり関係ないように思う。バジルは春から夏のものらしい。私は冬に育てたが全く問題なく育った。
たまに疲れると葉っぱ達の前に行ってひなたぼっこをする。
しばらくぼーっとすると、とても元気になる気がする。
そして葉っぱ達が
「こんなに大きくなったよー!見て見て!すごいでしょー!食べて食べて!」と私に話しかけてくるような気がする。 気がするのだ 笑
調理バサミを持ってきて1つずつ「いただきます!」と言って丁寧にカットすると、葉っぱがすごく嬉しそうだ。どの子もとてもシャキッと誇らしげに見える。スマップの歌みたいだ。
新鮮でみずみずしい葉っぱを食べられるのはとても贅沢なことだ。
わたしと子供はこれらを作るようになってマヨネーズやドレッシングを使わなくなった。夫は思い出したように別の場面でグルグルとマヨネーズをかけている…
以前何かの雑誌にマヨネーズが切れそうになるとすかさず「マヨ買ってきて!!」というご主人の話が出ていた。なぜ男子はあんなにマヨネーズが好きなのだろうか??不思議だ。
話がそれた。
種を蒔いて葉っぱを自分で育てるようになって気がついたことがある。
私はこの子たちを育てているようで私が育てられているということだ。
これを大きくして私も直売所のおばあちゃんのようになりたい。直売所のおばあちゃんやおじいちゃんは、だから肌ツヤも良く元気なのではないかと思う。
野菜にいっぱい愛情注ぎ、野菜にいっぱい愛情もらっているのだ。
そんな循環の中でゆっくりと歳を重ねたい。
Dolun 🌼
スタンプ作りました🌸